外資系ITコンサルに必要なのは提案力だ！

ITコンサルという仕事の概要

「コンサルタント」とは、各分野の企業における経営課題についての徹底した論理分析に基づく解決策を考え、企業に提案することが大まかな仕事の概要です。この職業に就くためには、職業分野の専門性はあって当然の上、かなりの頭脳明晰さも求められることになります。また、企業という大きな組織全体のことを理解し、問題の根幹を見抜く力やロジカルシンキングなど幅広い視野と論理的思考力がとても重要になります。

求められる提案力

経営の行く先を左右する道を示す外資系ITコンサルにとって、最も大切とも言えるのが提案力です。高い知識と知恵を使って企業の抱える問題の解決方法を見出していたとしても、それを必要としている企業に真意が伝わらなければ意味がありません。また、問題点を隅から隅まで洗いだし、細々と全てについて伝えようとすると、やるべき改革のポイントがかえって理解しにくくなってしまって企業側の対応を鈍らせる可能性もありますし、現場の混乱を招いてしまう恐れもあります。そのような意味でも、ITコンサルとしてその場の状況に最も必要なことを的確に提案するための判断力や表現力を駆使して、わかりやすく話を進めていくことがとても重要になります。

変化に対応できる柔軟性

ITの世界はその他の業界に比べると進化のスピードがとても早いので、ITコンサルは変化に素早く対応できる柔軟性を持っている必要があります。最新の動向を常に把握するモチベーションになるのが知的好奇心の高さです。知的好奇心が高いと新しい事に対して興味を持って積極的に知識を取り入れることができますし、それまでの常識を覆さなければならなくなった時にも柔軟に思考をチェンジさせることができます。本当に優秀なITコンサルは自分の持っている知識を過信せず、常に情報を新たにしていく必要性と重要性を深く理解しています。

高いコミュニケーション力

ITコンサルはコミュニケーションを取るべき相手が企業のトップクラスの人達が多いので、高いビジネスマナーと論理的な解説力を持ちあわせておくと企業からの信頼を得ることができるでしょう。仕事上相手にとって耳の痛い指摘をしなければならないこともありますが、経営者側のプライドを刺激することなく、しっかりと話を聞き取りながら問題点をはっきり提示していかなくてはなりません。
ITコンサルは論理的に説明をして相手を納得させていくことが大切になりますが、全ての経営者が問題点について謙虚に受け止められるとは限らないので、相手が冷静かつ客観的に現状の問題を理解できるように導くには高い観察力や洞察力が欠かせませんし、上手く話を進められる巧みさも必要になります。